学校での課題として制作してもらった某漫画の主人公の部屋です。
課題を出すにあたり、生徒だけにさせるのもなんなので自分で制作してみた次第です。
参考になるか、見本になるかはわかりません。

また今回のエントリーは字が多いです。
生徒に読んでもらいたいという理由で前置きはどうしても外せないのでどうかご容赦願いたいと思います。
では参ります。

制作における学んでほしい要素としては、
・適度な手抜き。
・見た目と解る範囲内でのリアル。
の2点です。

「適度な手抜き」に関しては3Dだからと言ってバカ正直に作らなくていいんだよ
と言うことを知ってもらいたかった部分です。
例えば同じ物体でもカメラに近い場所にある場合と遠くにある場合ではその細かさは
同じじゃなくて構わない、むしろ遠くのものは粗くしてデータを軽くする必要がある、
ということを理解してもらいたかったのです。
実際の制作での具体例に関しては後述します。

「解る範囲内でのリアル」ですが、専門的知識や建築工法を知る必要はない、という意味です。
とは言え、誰が見てもある程度「和室である」点や「某漫画の主人公の部屋」であることが
理解できることが本課題の目的でもありますので、その辺りのリアルさを追求するために
最低限の資料収集を行います。

調べてみますとこの漫画、連載が開始されたのが1969年とあります。
物語に出てくる時代は話によってまちまちですので連載開始時と同じと解釈しました。
また立地に関しても調べてみますと東京都練馬区という設定がありましたのでこれも採用します。

という訳で、「1969年の東京都練馬区にある一般的な木造2階建て」という設定にします。
また縛りとしてリニューアルしたアニメはあまりに色々なものが2000年代になりすぎているのと
映画版は新旧に関わらず家の構造が変更されているので、これを参考にしないということにしました。

さて、「1969年の東京都練馬区にある一般的な木造2階建て」ということで
次にこの時代の一般的な家の寸法などを算出してみます。
もちろん適度に適当に。
寸法を出すにあたって一番重要となる建材は畳です。
畳のサイズはフローリングが当たり前になった現代でも当たり前に使われてる単位と言えます。
この部屋は東京都練馬区にあるということで江戸間(880mm×1760mm)を採用します。
次に何畳かを調べるわけですが、これはネットで調べてみるとどうも6畳のようですので
疑うことなく採用します。ここら辺が適当です。

日本家屋の寸法は畳を基準にして考えられているのであとはそう難しくありません。
一般的な畳の敷き方である「祝儀敷き」をして、そこから敷居や押入れのサイズを当てはめていきます。
おおよそすべての建材の寸法が出たところでMayaの作業に入って参ります。
最初はスケールです。
Mayaの1グリッドは1センチです。
一方建物や家具の単位はミリが多いです。
Mayaのグリッドをミリに直してもいいのですが後々、別の作業の時戻すのが面倒なので
今回は建物の寸法をセンチに直す事で合わせます。

次にスケールです。
プラモデルなどのスケールモデルで一般的な縮尺にしようと思ったのですが、
これも面倒なのでPerspective Viewのグリッドの範囲に収まるくらいという理由で1/25としました。


では準備が整いましたのでモデリングに入っていきます。
気をつける点としては「なるだけ少ないオブジェクト数で簡単に組んでいく」という所です。
一部のオブジェクトを除きほとんどをプリミティブを変形させるだけで組んでいきます。
BevelやBooleans、Smoothなどは極力使いません。
理由としては本制作環境が古い為(Maya4 Pentium4 1.8Ghz)、重くなるような事をしたくない為です。
とは言え、最終的に印刷可能な状態にしたいので都度考えながら使用していきます。


部屋のモデリングはテクスチャを貼ってライトを設置して終了としました。
本棚や机、その他の小物は作っておりません。
上記と同じ理由で全部を1つのシーン内に作ってしまうとハングアップの危険性があった為です。


新しいシーンを開いて机(と椅子、小物)の制作に入ります。
ここで重要なのは「オブジェクトの座標を移動させない作り方」です。
最終的に「部屋だけのシーン」「机と椅子だけのシーン」「本棚のシーン」を
別の「全てのシーン」に統合させる訳ですが、その際にいちいち移動とかしたくないわけです。
ですので最初から机は、「その机があるべき座標上」で作り始めます。

まず先ほど作った部屋のシーンを複製してこれを「机と椅子のシーン」にリネームします。
リネームしたファイルを開くと部屋を構成してるオブジェクトが並んでるわけですが、
この中で床と、机の置かれる周辺の柱以外を消してしまいます。
床と一部の柱が残ってるので机の置かれる場所はわかると思います。
机と椅子、その他の小物が出来上がったら部屋のパーツは全て消して、これで完了となります。
テクスチャを貼るのを忘れずに。


次は本棚です。ファイルの扱い方は机の時と同じです、部屋シーンを複製してから制作に入ります。
本自体はCubeをExtrudeしたブロック状のものです。
1冊だけ取り出したい、と言われても無理な状態です。
車の模型は別の仕事で作ったものをそのまま入れていますのでやけに細かいです。


これら3つのシーンを新しい何もないシーンにインポートしてモデリングは完了です。
インポートした際にそれぞれのオブジェクトに貼っていたマテリアルもちゃんとついてくるはずです。
最後にカメラを設置してレンダリングです。
決してPerspective Viewのレンダリングはしないでください。
カメラを設置することで焦点距離や被写界深度の設定も行えますのでぜひカメラを設置しましょう。
またレンダリングと言うのはジオラマなんかと似てる行為だと思います。
カメラや照明を効果的に配置してかっこいいアングルを作り出してください。

いかがでしたでしょうか。
ざっくりではありますが今回の課題の進め方が理解できたと思います。


ある意味、超有名店です。
福岡市とその近郊にお住まいの人には説明はいらないくらいかもしれません。
店の看板として立てられてる巨大中国娘は3号線を走ってると結構目につきます。

ほぼ20年ぶりにのれんをくぐりましたから、創業はそれ以前ということになります。
店内のぼろっちさがたまりません。

さっそくラーメンを頼みます。
麺は極細、気持ちやわでしたが気にならず。
長浜ラーメンよりもすこしこってり具合でとんこつ独特の臭みのあるスープ。
この臭みこそが良い感じなのですが、最近のラーメン屋さんは女性客を狙ってかこの臭みを消してるところが多いように思います。
表面の脂は厚めで好みです。味はさらっと薄味ですのであまりもたれないと思います。

変わらぬ看板の中国娘と店内のぼろさと、そしてワンコインでおつりのくるラーメン。
タイムスリップと言っても言いすぎじゃない気がしました。
お近くに来た際はぜひどうぞ。

 2011年8月追記
どうも閉店してしまったようです・・・残念。