またまたご無沙汰しております。

7月20日発売の花とゆめ16号」に集中連載中のsora先生作【墜落JKと廃人教師】にて
一部の背景を制作させていただきました。

数ページ、数コマにわたって描かれてるこの駅を3DCGにて制作しております。
漫画もコミカルな作品で登場する主人公は少し陰があるけど可愛い、廃人教師にいたっては
なんだかすごく親近感がわく性格で他人じゃない気がしました。
よろしければお手に取ってお読みいただければ携わった私も嬉しいです。

さて、昨今3DCGが活用される舞台は様々な広がりを見せているわけですが、
今回は漫画の紙面でございます。
すでに漫画で3DCGを活用されてる漫画家の先生方は結構いらっしゃると思うのですが
坂井はもちろん初めての経験でしたのでトライ&エラーにてノウハウを得ていくこととなります。
自分だけで仕事が完結しませんので納品先である漫画家の先生にストレスが無いようなモデルを目指します。
もちろん漫画家によってディテール重視なのか雰囲気さえあればいいのか違いはあると思います。
それによって作り方、作りこみの度合いは大きく変わってくると思いますが今回は、
●受け渡し側ソフト(今回はCLIP STUDIO PAINT EX)で出来るだけサクサク動かせるように。
●手描きでの加筆を前提として雰囲気重視
つまり総じて「軽く」、これを重点的な目標として設定しました。

で、こちらが制作した駅全体のモデルです。

駅とわかるポイント(架線や行先表示板、キオスクなど)を配置しつつ
「特定の○○駅」にならないようにしてます。
今回は私の自宅から近い駅と東京の山手線の駅などを混ぜこぜにしております。
寸法は目分量です、加筆前提なのでざっくり駅とわかる最低限のオブジェクトとディテールに収めています。
例えば、レールの下に敷かれてる石などはトーンなり手描きなりに任せて一切作っていません。
この辺は漫画家の先生とのすり合わせが重要になってくると思います。

で、ここからさらに軽くしていきます。
ここはできれば漫画家の先生のネーム(それもある程度物体の方向やアングルがはっきりしてるモノ)
があるとベストです。
全体を作り終えたら各コマで使用するアングルを設定、カメラから見えないポリゴンを消していきます。
作る前にアングルが判明していれば先に消しておいてから複製していけば作業が楽です。
 
これは柱や梁に使われるH鋼ですが、カメラから見えないポリゴンはすべて消して作られています。
右のようないわゆるバカ正直な作り方を一切排除しています。
ポリゴンを1枚消したところで高々数キロバイトですが巨大構造物ですと何十メガバイトの節約になります。
明らかに見えないところを消す、厚みが必要ない部分は片面のみで作る、これが最後に効いてきます。
曲線は直線よりもちょっと頭使いますが、基本は一緒です。

それと今回は割愛しますが、駅の波型の屋根のようにカメラから遠ざかるにしたがって
モアレが発生しやすくなるものもそうならない作り方をしています。
てことでクリスタ側でのコンバートは漫画家の先生の作業になりますがこんな感じになると思います。

これは途中経過のSSなのでモアレと潰れが出てますけどね・・・
以上となります、ご清聴ありがとうございました。